Vol28 身体の内側から!冬の乾燥肌対策 管理栄養士 後藤正子
だんだん寒さが本格化し、
乾燥による肌トラブルが
増えやすい季節になってきました。
冬は湿度が低く、空気が乾燥しています。
それに加え、暖房によって
室内も乾燥しているため、
肌の水分が奪われて
外部の刺激から肌を守る機能が
低下することで、
肌トラブルを起こしてしまいます。
小さいお子さんを抱えた家庭では、
洗い物も多く、
ハンドクリームが欠かせない
というお母さんは多いのではないでしょうか。
今回は、食事による
身体の内側からの乾燥肌対策をご紹介します。
食事で乾燥肌を予防するには、
肌を作るもととなる栄養素を
バランスよく取り入れた食事が大切です。
外食や過度なダイエット、
間食やお酒は控えて、
バランスのよい食事を心がけましょう。
乾燥肌対策には、
特にたんぱく質・ビタミン・必須脂肪酸が大切です。
乾燥肌対策に必要な栄養素と、
それらを含む食品をご紹介します。
目次
○たんぱく質
肌の主成分。
不足すると
角質細胞の生まれ変わりが
正常に行われず、
ターンオーバーが乱れる。
○肉類 |
○魚類 |
○卵 |
○大豆製品 |
○乳製品 |
○ビタミンA
新陳代謝を促進し、
皮膚や粘膜を正常に保つ働きがある。
不足すると皮膚や粘膜が乾燥し、
かさつき、角化がみられる。
脂溶性ビタミンのため、
炒め物など油と一緒に摂取すると
吸収率が高まる。
○緑黄色野菜 |
○レバー |
○うなぎ |
○卵 |
○ビタミンB群
新陳代謝を促し、
ハリと弾力を与える。
○レバー |
○さんま |
○さば |
○大豆製品など |
○ビタミンC
コラーゲンの合成の促進、皮膚を丈夫に保つ。
○緑黄色野菜 |
○いも類 |
○果物 |
○ビタミンE
血流を促進し、肌に潤いを与える。
脂溶性ビタミンのため、
油と一緒に摂るのがおすすめ。
○かぼちゃ |
○アボカド |
○サーモン |
○ナッツ類 など |
○必須脂肪酸
体内で合成されないため、
食事で摂る必要がある脂肪酸。
肌を外的刺激から守ってくれる「皮脂」の原料。
皮脂が不足すると、
水分と油分のうるおいバランスが乱れて
肌のバリア機能が低下し、
乾燥を招く。
○植物性油脂 |
○青魚 |
○くるみなど |
乾燥肌の改善には、
腸内環境を整えることも大切です。
腸内環境を整えるには、
乳酸菌などの善玉菌を多く含む
発酵食品(納豆や味噌、キムチ、
ヨーグルト、チーズなど)が
おすすめです。
その際、善玉菌のエサとなる食物繊維
(海藻、こんにゃく、ごぼう、
さつまいも、きのこなど)や
オリゴ糖(大豆などの豆類、ごぼう、
玉ねぎ、バナナなど)を一緒に摂ると、
善玉菌を効率的に増やすことが出来ます。
納豆は腸内環境を整えるだけでなく、
D-アミノ酸(肌のバリア機能や
保湿機能を高める)や
大豆イソフラボン(細胞の新陳代謝を高めて、
肌の潤いを保つ)を含んでおり、
乾燥肌対策におすすめです。
ぜひ、日々の食生活に
納豆を取り入れてみてください。
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株式会社サノ・ファーマシー
管理栄養士 後藤正子